松野四万十バイクレース 2016/10/2 @高知、愛媛

March 21,2020 Camera:Nikon Coolpix AW100,iPhone7Plus


エントリー

2016年4月に関東に引っ越した。その後はレースやイベントは近場の気楽なものを中心にして、遠征や過度にパワーが必要なものは避けようと思っていた。お金もないし。だから筑波サーキット、王滝、GWのツールド国東にとどめていた。

そんな油断していたなか、兄から「こんなのがあるよ」という連絡。それがMSBR。

Stravaのデータ



00年代後半、九州で行われていた「あの山の向こうへ」も、兄が探してきたような。あれも、第一回しか出なかったがよいイベンドだった。わざわざ、東京から輪行で行ったな。

さてMSBRは、130kmのダートを含むルートを複数人がチームとしてパックで走るというもの。出たいと思っていたRapha Gentleman's Race の、オフロード版ではないか。メンバーがいれば行こう、となった。ルールは2-4人で1チーム。レースとしては2人が絶対有利。でも、4人で遊ぶのが一番面白いよね。やっぱ、誘うと出てくる。あっという間に4人チーム完成。

Sさん、Kくん、うちら兄弟。MSBR の二週間前の王滝もこのメンバー。さらにこの4人、王滝のタイムが同じ範囲にある。これは遊べそうだ。

エントリーフィーは、王滝を基準とした場合、妥当な範囲ではないかと思われた。

ロードバイクの場合、あまり準備に時間を掛けない。ウェア、ヘルメット、シューズ程度を車に放り込めば終わり。

しかしMTBのロングライドは大変だ。まず携行品。バックパック、水タンク、ジェル等の補給、チューブ、工具、ポンプ、Co2ボンベ、予備ボトル、Garmin510へのデータ転送。

バイクも慎重に確認が必要。各部が生きているか。フォークの圧。タイヤ確認。シフト、ブレーキ。雨が前提になると、ブレーキパッドも新品を携行している。結局こんなことをやっていると、パッキング含め3時間程度掛かる。これをやっている時間は楽しいけどね。29erを輪行袋に入れて、完了。

移動、四国旅行(違)

話は変わるが、オレは四国大好き。九州人として、九州を愛しているが、それは現実的なものだ。しかし四国はまた少し違う。ビジネスの関係も当然あるのだが、2000年ごろ?から、ひたすら遊びに来ていたエリア。また、四国と一括りに出来ない、各県、いや、町の個性。二十二番札所・薬王寺に輪行で降り立ち八十八番まで4年掛かり?でMTBで回った。その後も尾道から松山、四万十、高知ツアーなどを数回やってきた。

お接待文化からくる妙な皆さんの人懐っこさ、地域の酒、食べ物。だからオレのRIMOWA には2つとも四国のステッカーが貼ってある。

この時は船橋市に住んでいたので、野田線・北総・京急で羽田というのが乗り換えが少ないが、早朝すぎてその路線がない。よって総武線快速、その後京急に。どちらもガラガラだ。ほぼ始発かな?羽田→松山、Ana。画像は総武線快速の輪行。

今回は大阪にいる兄は車で直接現地入りするので、残り3人は松山空港待ち合わせ。レンタカーは少し高いがVoxy。MTB3台を楽に積載。

向かうは、まずは内子座だ。保存地区を見物。内子座へ。観光の王道だ。更にこの日は内子でドイツフェスティバル。本当はビールを飲む必要があるのだが、車の運転とその後の移動もあり飲まず。 そんな中、ドイツ民族衣装を着た女性が現れた。おおー、とおっさんらしく反応していたらその女性は松山のラジオのパーソナリティーのたけむらさん。取材で一緒にいたカメラマン氏に促され、よくわからない観光客として、Imageを撮ってもらったりして。

もう、完全に観光旅行だ。(画像はちょっと小さ目です...)



続いて、レースの安全祈願として八十八箇所霊場としてお寺を2つ回る。

さて受付に行かねばならん。受付場所は松丸エリアの道の駅。最後にここに着たのは2014かのツーリングだったか。そこでちょうど兄も合流。さて観光は続く。

ここまで来たら、四万十川。江川崎の少し南、川沿いに下りる。以前も泳いだエリアだ。四万十の雄大さに酔う。しばし景色を楽しむ。



次はその近くの沈下橋。ここでも観光、車で渡る。少し怖いよね。その後、スタート地点である松野南小学校を見る。そこで輪行袋を開けてバイクのセッティング。バッチリ。さ、宿である末廣へ。

最初に食事。盛り沢山すぎる。ビール2杯。タイムレースという認識の王滝の前は、酒を飲まない。しかし明日は完走目的だからいいや。これは間違った認識だったことを後悔するんだけどね。同じ宿にセレブリティが集結している。今回のプロデューサーである門田氏、またマラソンレイド第一人者の池田氏。バイクラ山口副編。ほー。

腹一杯の状態で、ぽっぽ温泉。戻って角ハイボールの缶。22:30就寝、3:30起床。

当日

宿では3:30から朝食が提供される。3:45から食べる。4:20ごろ宿出発。15分くらい?で現地へ。バイクの最終チェック、装備を整え、5:30にスタートラインへ。スタートラインも、皆さんなんだかのんびりしている。いい感じだ。全然前に出る気がないので、我々は後方に陣取る。完走を狙うには心拍数を上げる走りは禁物という読みだった。



レース

6時、いよいよスタート。王滝と同じ、ぷわぁ~んという音でスタート。これでなきゃ!前方に位置した走れる方々は一気に飛び出した様子だが、我々及び近隣の皆さんはサイクリングペースで進み出す。小学校を出て少し走ると、物凄く遠くに先頭集団が見える。最初はアスファルトを延々と上る。その間、後ろから上がってくるチーム、また前方から落ちてくるチーム。その途中、凄く風光明媚な場所を通る。高級なホテルがあるエリアだ。これはよいね。



更に上り、最初のダートに突入。最初は木陰で暗いが徐々に標高が上がり、明るくなってくる。延々上るが斜度はそれほどでもない。淡々と走るが、他のチームはチーム間でばらつきが出ており、単独になっている人、それを待つ人。まだ人が沢山いるので声を掛けながら進む。

すると、宮崎のTeam 321のお二方と出会う。「こんなところで会うなんて!」面白いですな。昨年も同じジャージを着て名古屋から宮崎は木城のレースに行ったし。ちなみにこの二人はとてつもなく速い。(321さんはオリンピック選考だとかにも出ていた人だし...)

ピークのエイド。ここでは饅頭、水、アクエリアスに加えて、抹茶のサービスを頂く。景色よし!

次は延々と舗装路を下る。オフロードのレースとしてはイージーと思われるのだが、普段使われていない林道の舗装路は怖い。水、葉、路面の荒れ、そして苔。ドライの場所はどんどんと攻めるが日陰はゆっくり。これについては、ツールド妻有での経験値。物凄く滑る。実際ここで落車があったらしい。難しいね。この時点では、なあんだ、イージーなコースだなと思っていたが、そのうちその考えは大間違いであることを思い知るのだが。

下って、チェックポイント。トイレ。少し舗装路を走って、小高い丘をくるっと回るコース。特に問題はない。川渡りやがけ崩れの抱え歩きはこの辺りだっけ。途中、鹿のソーセージが焼かれている。パン屋さん?も。それぞれ美味しく頂く。

さて、地図で見て、ん?と思っていた次の峠へ。あまりにも急なのだ。まさかね?と思っていた。

さて走って見た。やや狭目のジープロードという感じか。路面も、まあガレガレではない。

しかし、急だ。急すぎる。乗って乗れないことはないが、登っていくには神経を研ぎ澄ませ、効率と力が両立されたペダリングと、卓越したバランス感覚がないと、乗れない。で、少し乗ってみたが、恐ろしく疲れる。疲れる上に、歩くより少し速いくらいしかスピードは出ない。結局、オレは延々と押し歩くことにした。

押して歩くのも、大変だ。押し歩くトレーニングを別途しておかねばならんくらい。 ここを、漢・K君が乗ってクリアする。

だから後半、疲れちゃったんじゃないの?笑笑

ということで、乗ったり降りたりしながら、死にそうになりながら何とかピークは越えた。一度越えてしまえば、あとは下りだから、楽しんで下ればよし。

降りて来て、エイドへ。食料、水分の補給。スタッフと談笑。情報によれば、「今からが本番のはずですよ、楽しんでください」という、ステキな話。えー、と言いつつ、止むを得ず走り出す。

先程の山と、全く同じことを、オレは書かねばならない。が、それも面倒なので省略。やっとこさ、上っていく。途中、その斜面を、うちのK君の関西の知り合い、T夫妻が乗車したまま、坂を上って行く。奥様も、相当なパワーだ。

と、大変な苦行を乗り越え、なんとかピーク。下りは同じくジープロードなので、楽しくガーッと下って終了。下りは、記憶がない。



画像は、川渡のあと。笑顔。画像撮れなかったな。さて麓まで降りた。ここからは景色のよいペイブメントを10kmほど走る。あまり飛ばす気は無いのだが、この後にもう一度、1000mほどの山を登らせられることを知っていたので、タイムアウトを避けるべく、ブロックタイヤにしてはやや速い30km前後で先頭交代しながら走る。いくつかのチームの人達が我々の後ろについていたが、徐々にその人たちも千切れて4人での走行になる。足が揃っているというのは大切だと思う。足の太さは、ずいぶん違うが(画像参照)。



前日に観光して、車で移動したルートを快適に走り、途中のお店でトイレ休憩。お店の前にレース協力ポイント、みたいな表示があった、かな。少し売上協力、お店の方と少し会話。ようやるなあ、みたいな話なんだが、その通りだ。

少し走り、スタート地点でもあったチェックポイントの「学校」に戻る。いくつかのチームの人々は、ここでリタイヤ宣言していた。

エイドの人と談笑。その中の会話で、あそこに山が見えますよね?上の方が雲で隠れていますが、あそこのピークまで行くコースですよ、と。

あー。

聞かなきゃよかった。

リタイヤを決めた方々は、正解だ。 その人達を羨ましいと思いながら、まだメンバー4人は問題ないので、当然走り出す。スタートした時と同じ道をしばらく走り、かなり上ったところを左折、最後のトレイルへ。大して急でも難しくも無い道なのだが、疲労の蓄積があり、さすがの我々4人もペースがばらつく。何故か元気になるのはSさん。わずか10日前に行われた大雨の王滝では、滝の様な雨の中シングルスピードで走り、何故か過去最高のタイムを叩き出すという変態度を見せつけてくれた。逆境に強い?



しばらくすると、格闘家・K君が奇声を上げ始める。気合を入れ直している様だ。が、しばらく走ると、水はないかという。その隆々たる筋肉が、燃費を悪くしているらしい。どうやら本人は死にかけていた様子。こんな時の為に?オレは王滝でも小さなボトルを余計に持っている。500グラムの重りなんだが。水を渡すと、少しパフォーマンスが上がった様だ。

上る途中、雨がぱらぱらと降っていたが、だんだん本降りに。大雨と言ってよい。寒さをそれ程感じないのは幸いだ。

さあ、あとピークを2つ越えると、下って終わり!と、励ましながら走る。レース時間は10時間を超えた。ピークを越え、景色がひらけた瞬間!

噂の盆踊りエイド!



(すみません画像小さ目です。)雨で車の中で待機していた女子が飲み物、食べ物をくれて、ついでに一緒にBon dance出来るという。10時間死にそうになりながら走って来たその時、それは起きた。

ということで、男とはゲンキンなものだ。彼女たちに送り出されるときは、元気いっぱい。

少し走ると、景色のいいポイントが。Imageを撮っていると、兄曰く左足のクリートが外れない!という。ちょっとフィックスが難しそう。左側に転倒しないで!ということで走ることにする。

エイドでは一瞬雨は弱まったが、その後雨はひどくなり、道は川みたいになって来る。王滝の再現か?王滝では前転しちゃったので、やや慎重に走る。難しい道ではないが、川、水溜りが多く、気を使うし、長い下りなので、とても疲れた記憶がある。

あー、とてもしんどいなと思いながら延々と下ると、ようやく舗装路に。良かった、実質、生還出来た。ここまで来るとみんな元気になる。ゲンキンだからね。

観客は誰もいないが、4人並んでゴール。涙で前が見えないぜ。

終わって

雨は小降りに。片足取れない兄は、そちらだけ片足裸足で歩いている。トイレで濡れたウェアを着替え、体育館で食べ物をもらう。ざっとバイクを洗い、車に詰め込んで、まずは風呂。

昨日と同じ、松丸駅の上、ぽっぽ温泉。風呂に入って出て来たら、色んな人が居た。宿も同じだったがバイクラの山口副編集長、今大会の実質ホストであるチームジャイアント門田氏、またマラソンレイドなら此の方、トピークレーシングの池田氏。

門田さんと談笑。

どうでしたか?
苦し楽しかったですよ。上りで歩くトレーニングを強化します。
完走されたんですね、では来年はもっときつくしますね。いっくらでも、道はありますから!
ということだった。

さて風呂にも入り、車を飛ばして宇和島市内へ。ようやく本番だ。ホテルで飲み屋を聞いてみたら、大手だが地元の居酒屋があるとのこと。日曜日は小さいところは休みらしい。たらふく飲み食いして終了。

感想

なんでうちの兄は、こんなイベントばかり見つけてくるの?

ということなんだが、ただ速くてもダメで、トラブル対応やペース配分など経験値が必要なんだろうなあ。重要なのはメンバーが信頼できる脚を持っていること。言い換えると脚が揃っていること。我々は速くはないが全員王滝を6時間台で走るという揃い具合。

2人、3人でも良いが、できれば4人揃うといいよね。しかし、無理に人数を増やすときついレースなので、頭数より脚質を揃える方が優先度が高い。うちらはリタイヤ者がいなかったので、4人の部では2番目に速いリザルトみたい(全くこだわりはないんだけど)。

うちらは脚も揃っていたし、謎のチームワークで?走りきることが出来た。最高のチームだね。

四国満喫、素晴らしいコース、但し死にそうなキツさ、最高のイベントでした。

敢えて1つだけ問題点を挙げるとすると、10月の第一日曜で今後も行うらしい。我々民間企業はこの時期は下半期の始まりで日程が確保しにくいんだよなあ。ま、こんなイベントに出続けられる体力があるのも今のうち。なんとか調整したいところ。