2015年 SDA王滝MTB100km 9月

March 22,2020 Camera:Panasonic,Nikon Coolpix AW100


イントロ



Strava 当日データ



これを書いているのは2020年3月。すでに年齢も50を超えたから、既に状況は変化しているだろうな。ただ、王滝は、この40代後半の自分の中では「最酷」ではなくなっていた。以前は、こんなところに二度と来るもんか、なーんて思っていた。しかし慣れとは恐ろしいもので。たぶん、10回以上王滝を走っているのだが、しんどいのだけれど、フィジカル、ポジション、メンタル、慣れによって、なんとかなるという感じ。

前回の2014年9月、6:22と自分の中で好タイムだったが、出来ればそれを上回ればよいなあ、くらいの感じで、そんなに気合ムキムキというわけでもない。とにかく、無理をしなくても6:30くらいで走れるのではないかという感があった。それだけ走りこんで来たから、とも言える。

ところで過去がどうだったかをおさらいしたい。

Date 天候 総合順位 年齢 総合記録 エントリー数 エントリー数比 完走者数 完走者数比 年齢区分 年齢順位
2008/5 213 40 7:47:31 796 27% 557 38% 40男子 62
2008/9 快晴 259 40 7:44:45 967 27% 594 44% 40男子 102
2009/5 大雨 145 41 7:45:23 773 19% 417 35% 40男子 49
2009/9 快晴 191 41 6:57:33 1021 19% 620 31% 40男子 67
2010/5 快晴 113 42 7:17:11 668 17% 466 24% 40男子 36
2010/9 快晴 169 42 7:09:01 958 18% 643 26% 40男子 72
2011/9 快晴 68 43 6:37:44 850 8% 592 11% 40男子 25
2012/5 快晴 186 44 7:33:52 500 37% 440 42% 40男子 70
2012/9 快晴 88 44 6:34:23 931 9% 729 12% 40男子 29
2013/5 快晴 108 45 6:48:47 660 16% 502 22% 40男子 36
2013/9 108 45 6:52:54 998 11% 587 18% 40男子 53
2014/5 123 46 6:40:53 617 20% 546 23% 40男子 42
2014/9 104 46 6:22:57 732 14% 603 17% 40男子 36
2015/9 100 47 6:19:09 817 12% 597 17% 40男子 35
                   
                   


もう少し、突っ込んでトレーニングをしていたら、成長率が高かったかもしれない。が、ホビーレーサーとしてはこんなものなのだろう。なおご存じの方はご存じの通り、5月はコースが厳しい逆回りなのでタイムは遅く、またエントリー数が減る。9月は120kmが別に設けられることもあり、思ったより人数が少なく見える。しかし景気と連動しているのだろうか、思ったより上下するものだね。2012年5月は、その前に目標の6:45をクリアしたのでご褒美にのんびりと写真を撮りながら走っている。今回画像でチタンフレームが出てくるのは、その時の画像だ。ホイールはクランクブラザーズ。

バイクは

完全に、前回の王滝と同じ。BikeはCarbonal、いわゆる中華カーボンである。が、適当な中華カーボンではなく、OEMを手掛けているらしきXiamenの会社だ。フレームは黒のつや消しブラックで、自分の体力・スキルでは固く感じてしまう。リヤサスなし、フロントはRockShox SIDを奢っている。以前、Rebaの80mmだったが、このわずか20mmの違いがストレスに感じられ、100mmにしてしまった。違いが分かるのか?と思ったが、王滝で走り回るとわかるような気がする。タイヤの空気圧は1.8,2.0。RockShoxのサスは70psi程度。ポジションも煮詰められている。ergonのグリップも秀逸だ。

特にここ数年煮詰めてきたポジションが大切で、これは日常的に走って違いを見つけていかないとなかなかできないと思う。岐阜県各務原のMTBコースを走り回ってちょっとずつポジションを出し、最終的には新城コースに持ち込んで長めの下りをだーっと走ったり、上りをえっちらと登ったりすると、上りにも下りにもよいポジションが分かってくるというか。上りは、できればハンドルが低いほうが力を込めやすいが、実は上半身を立てて体重を前に乗せずに走ったほうがハンドリングはとても楽。わだちにはまったりしても、慌てず抜け出せる。

下りも同じことが言えるが、それにもまして王滝のように10km一気に下ると、腕がやられてしまう。この対策をどうするかは大きい。ハンドルが低すぎると、上腕、肩など局所的筋肉をしなくてはならないが、サドルとセットで高めのハンドルバーの位置を探ると、これを楽にする方法が見つかる。

重力とブレーキングで体が前に行くのを支えることで腕が疲弊してしまうが、これを少し高くして、肘を開くことで胸筋が使える。大きな筋肉、多くの筋肉で受け止められる。

また、サドルの形状を見直すのはよい手段だ。あまり語られないようだが...。まず、ケツに合う必要がある。8時間サドルの上にいるわけだからね。また、サドルの真ん中がくぼんでいる方が楽なことに気づいた。これは、上りでの安定したペダリングでケツを固定すること、下りの重力とブレーキングで腕に体重が掛かるのを尻に分散することが出来るからだ。ハンドルバーの位置とサドルで、MTBレース全般が相当楽になった。ただし、空気抵抗は受けるけどね。

現在、4台所有するバイクはうち3台がフィジーク アリオネVS。残り1台、Carbonalは、この   が装着されている。これはアリオネVSと同様、サドルに溝が入り、また真ん中がくぼんだタイプだ。同じ理由で、そのうちSMPをテストしたい(が、クッションが入っているタイプにした方がよいだろうな)。

タイヤは、以前から少しずつ変更していたが、いつからかフロントはNobby Nic、リヤはRacing Ralphで固定されている。さらに、新品に交換している。以前のものよりトレッドがやわらかくなっていて、グリップが期待できる。

エントリー

この時、兄、Cくん、Kくん、Sさん、オレの5人。足は揃っていて、ただCくんは6時間を切っている実力者。あとはみんな、6:30-7:00程度と思われる面々だ。このメンバーのうち、Cくんは実家のイスタンブルに帰ってしまうのだが、残り4人で2016年の松野四万十バイクレースにエントリーもしている。

本番前の追い込み【内容脱線】

2015年は、名古屋に住んでいた。その後2016年から船橋、2019年から札幌と北上を続けるオレだが、この2015年9月は相応な走り込みをしていたのが、今になってわかる。当時は土日、150-300程度の走り込みをしていたからなあ。この2015年9月は、集大成とでも言えるような、おバカな走り込み具合だった。

調べてみると...
6月富士ヒルクライム
7月富士山1周+富士山3峠詣で(これはまたそのうち)
8月9日オフロード走り「こいさんズ」

なんじゃこれ?とブツブツ言いながらトレーニングに参画する我が兄

ヤツが、危険な漢。我々からは「こいさん」と呼ばれている。濃い。

ワタシのケツですみません。落車して、大切なパールイズミのパンツに穴が。


8月12日Ironman Hokkaido リレークラスのバイクパート180km
7時間かかっちゃったよ。パンクしたし。ニセコの山まで駆け上がるとは、トラにしては厳しいバイクパート。


オレはあまり泳げないから、トライアスロンの舞台に立つことはない。ただ、これは立ちたいと思ったのも事実。(注:やりません。やりませんよ!)


8月30日富士山登山(?)←本当に登山ね
9月6日新城MTB

パンク修理をしているのは、C君である。そう、既に彼の王滝はここから始まっていたのだ。


9月13日こいさんズ2
これもまた、インプレッシブなコースだ。さすが、こいさんチョイス。


で、コースはこーなって、


最後はこーなる。


そして9月20日王滝本番
なぜか?9月22日佐渡島一周

なかなか、笑える活動具合だ。今考えると、なぜ当時お金がなかったかよくわかる。

レース前日の準備

王滝は、前日に松原スポーツ公園で受付がある。ここで、旧交を温めたり、のんびりバイクのセッティングをしたり、または夕方行われるコース説明会(できる限り参加してね、ということになっている)で話を聞いたり。この瞬間も、趣深くて好きだ。バイクにビブナンバーを付けたり、最終調整をしたり。この時間は楽しい。

宿に帰る前に、お店によって買い物をしたりする。

宿泊・準備

昨年と同じ、たかの湯。事件があったんだけどね。

3:30に起床。宿ではおにりぎと味噌汁が用意されている、はずだった。俺たちの部屋だけ、ない。忘れられていたようだ。まあ、敢えてその後たかの湯には連絡は取っていないが、お金もさることながら、重要なカロリーが無いという大問題に。俺たちが食べ物を探していると、周りの人たちが不思議そうに見ていたが、まあいいや、ということで在庫している食べ物を食べるしかない。

オレはいつも無駄に、大量に食料を持ち歩くが、これがなかったら結構きつい状態だったね。みんな、ジェル等でなんとかカロリー摂取。ちょっと、「たかの湯」には文句を次回にでも、言うか。(注:その後泊ってない)

さて、いつも通り4時に宿を出発、4:30前に松原スポーツ公園着。すぐにバイクを並べると、これまたいつもどおり先頭から500mくらい後ろ、国旗掲揚台の少し後ろ。毎回、この時間より早くても遅くても、このあたりだね。
バイクをおいたら、ドリンクや装備品を確認。ドリンクはのぼりの重量減のため1lのみ。過去は、いつも目いっぱい2l入れていたがね。パワージェル、水、チューブ2本、大きいCo2ボンベ2本、空気入れ、アレンキー、タイヤレバー、チェーンカッター他ツール、タイヤカット時の当てるもの、チェーンコネクティングピン、などを確認。チューブ1本と細かいものはバイクに装着しているツールボックスへ。

1つだけ装備で違うのは、今まではDeuter Raceを使っていたが、run用の小さなバックパックに変えてみたことだ。ここに、だいたいドリンク1lということで、かなり軽量化。 4:45-5時ごろまでトイレに並ぶ。トイレの列はそこそこ長くても、10-15分程度で順番が回ってくる感じがする(貴重なデータ!ww)その後ちょっとのんびり。さて、6時。

レース

身内5人、ほぼ揃ってスタート。まあまあ、中盤に並んでいるので、Cくんとオレ、Kくんの3人はアップを兼ねて前方を目指す。そこそこいい位置に入り込んでスムーズにオフロードへ。ここで、早くもC君が徐々に視界から消える。彼は来年、トルコに帰る可能性が高いので、これが最後の王滝。存分に走って欲しい、と、見送る。が...。あ、ここからはその前の年に取った画像も取り混ぜているので念のため。

さて特に問題なく、レースはするすると進む。タイヤが比較的新しいこともあり、グリップなども申し分ない。砂利は相変わらず怖いが、特に問題なく走る。ペースは、ちょっとだけ頑張っているつもりだが、そんなに速いというわけでもないんだろうなあ、という感じ。
コースはだいたい覚えている通りだし、新調したGarmin510にコースを入れているので、高度もよくわかる。これは500でもやっていたが、効果的。ルートと、高低表がある。現在地点と、この後どの上りだったかがわかるのだ。コース、だいぶ覚えちゃったけど...あ、そうそう。前回は心拍計がおかしくなっていたんだが、今回も心拍計は、忘れちゃったので、テキトーである。なんとなく、165を上限として走る感じ。

第一cpだったか、先にいったはずのC君と会う。後ろから追い上げてきたが、パンクをしたらしい。急いでいる彼を見送る。

後半、道のがたがた具合が酷くなってくる。転がっている岩が、いかにもタイヤを突き刺しそうな感じ。パンクをすると面倒くさいというのを、何回か前の王滝で経験したオレは慎重なライン取りを心がける。途中、下りで、「うわー、この道は酷いな。タイムが遅くなっても、ここは慎重さが必要だな」と、岩を飛び越えながら進んでいたら草むらの中に、どこかで見たことがあるジャージ、というか、オレと同じ服の男を見かける。

Cくんですか...

パンク2回目...

2本のチューブを失った彼に、オレの2本のうち1本を保険のために渡す。パンク修理は手伝わず、声だけ掛けて先に走り出す。

第3チェックポイントを過ぎ、最後の山頂?で、なんと彼が追いついてきた。凄い実力だな。そのまま、ゴールまで一緒に下りを10kmくらい?走る。そしてついにゴール!

手をつないでゴールラインに入った。タイムは二人揃って6:19。なんと、無欲の勝利か、過去ベストのタイムが出た。でも、彼と一緒にゴールしたのは、よい思い出だね。しかもオレは順位が100位と、キリ番ゲット。しかし以前はもう少し順位上だった気がするけど、エントラントが増えたからか?

ゴール後の面々。この時は右からKくん、Sさん、兄、cくん、オレ。この時のC君を除いたメンバーが、別ページのMSBRメンバーになるわけで。
オマケ。渡辺 航先生である。この方、何回も王滝を走っていらっしゃる。大したもんだと思う。こんなにしんどいことをしなくてもよいのに...素晴らしい。まさか、我がチームのカメラマン(←結構ホント)、Kくんに撮影を依頼するとは、すごい嗅覚だ。なお、これは無事先生のブログで採用されておった。

帰路

帰路は、男5人で途中の温泉、名古屋に戻り、居酒屋。いやいや、楽しいですな。

感想

うーん、もう少し追い込めるんじゃないか?という気が、いつもする。最近、走り終わってからも元気なのだ。体の中に調整機能が働いちゃってるね。やっぱり燃え尽きないと。捨て身のアタックをしないといけないか。つっても、この道で捨て身はよろしくないけど。

でも、王滝は景色もいいし、「王滝を走ってきました」という特別な気分を味わえるから好きだね。来年以降、何処に住んでいるかわからないので、少し距離を置くかもしれないが、機会があったらまた出たいぞ。(その後、千葉→北海道と引っ越して現在札幌...)